大雪のために日本列島が冷え込む 秋田でJRのほぼ全路線が終日運休

今日の日本列島は上空約5000メートルに氷点下40度以下の寒気が流れ込み、日本海側を中心に広い範囲で断続的に雪が降り、新潟県津南町秋田県五城目町、長野県信濃町で過去の積雪記録を上回るなどの大雪。秋田県内では、JRのほぼ全路線が終日運休。秋田市内では、バスも全面運休し市民生活が完全にマヒ状態に陥る。
寒気の南下に加え、強い冬型の気圧配置が8日ごろまで続く見込みで日本海側では今後数日間大雪になる恐れがあり。以外にも新潟、岡山、鳥取兵庫県、福島、長野などそれらの一部では観測所始まって以来の積雪を記録。またこれからも降り続き、明日昼ごろまでに東北地方の日本海側、北陸、関東甲信、北海道で40〜50センチ。近畿、東海(岐阜県)、中国地方の一部では30センチの降雪を予想。特に北海道から東北、北陸では1カ月半も続く記録的な大雪と寒さの異常気象は、昨年11月中旬から続く「北極振動」と「熱帯の対流活動の活発化」が原因。北極振動とは、北極の寒気が一定期間ごとに蓄積と放出を繰り返す現象で、昨年11月中旬以降、放出期に入り、気温を下げる要因になっている。さらに、寒気の南下に拍車をかけるフィリピン・インドネシア付近の対流活動が12月に入って活発化したため、放出された寒気が日本列島上空をすっぽりと覆う状態になったらしい。
12月には大阪地方にも積雪があり1日だけの自宅待機であったが、日々(朝も昼も)の雪下ろしや、雪崩れ、交通マヒのために市民生活まで完全ストップを強いられる地域の人々には大変お気の毒である。台風、地震、大雨、猛暑、冷夏、大雪など自然の怒りを改めて感じている。