厚生年金にも空洞化が・・・

あの手この手で加入を逃れている事業所が増えているためで、厚生年金の空洞化が国民年金にも影を落とし、年金受給者が増える中での、制度の根幹を揺るがす問題ではないだろうか。  厚生年金は、保険料が労使折半ですべての法人事業所五人以上の従業員のいる個人事業所に加入義務がある。ところが、最近では保険料の負担を嫌って、会社を設立しても社会保険事務所に届け出なかったり、従業員をパート扱いとすることなどで適用を逃れる事業所が後を絶たたず、なかには、偽装倒産までして脱退する悪質なケースもあるらしい。 社会保険庁の2004年度調査によると、このような未加入事業所は全国に約27200ヶ所。しかし実際には、その十倍はあると推測される。 未加入の問題は保険料負担の重さから生じているらしいのだが、それでは、現役世代が高齢世代を支えるというシステムそのものが立ち行かなくなる。苦しくとも多くの事業所がまじめに納付しており、会社や経営者の社会的責任が問われなければならない。 結局は未加入事業所に勤める従業員は、個人で国民年金に加入することになるが、将来受け取る年金の目減りは避けられない国民年金の保険料を払わなければ、無年金者となる。
空洞化に歯止めをかけて、未加入事業者には社会保険庁の厳しい対応が必要ではないだろうか。また、雇われる身の弱さか、手取りが多く欲しいのかこのような事業所で働く人たちも考え直す必要がある、と言ってもこのような現実がまかり通っている世の中に明日はあるのか。。。 社会保険庁のお役人様 !!!