腹いせに・・・

厚生労働省兵庫労働局の裏金事件で懲戒免職になったノンキャリアの元係長が処分を不服として人事院に審査を請求し、公開審理の場で、キャリア官僚による飲食や個人流用、風俗店での接待など実態を暴露し、同省はキャリア組を停職・減給処分にとどめており、元係長は「裏金で飲み食いした上司の官僚が残り、裏金を作った部下だけが懲戒免職になるのは不平等で納得できない」と。
事件を巡っては、厚労省が昨年7月、99〜04年度に事務用品の架空発注などで約5億9000万円を不正支出したとする内部調査結果を公表。詐欺罪などで起訴された主任2人を含めて計7人の職員を懲戒免職としたが、当時、同局に出向していたキャリア官僚8人は「管理責任」を問われただけに終わっている。審査請求したのは懲戒免職になった職員2人で、このうち裏金の保管役だった元係長は約2300万円を着服したとされたが書類送検もされず、「個人的には使っていない」と主張している。元係長は今月、人事院近畿事務局(大阪市)であった公開審理に出席して、職業安定部長(00、01年度)の友人の外郭団体職員が2年間に約10回は神戸を訪れ、宿泊費や福原(神戸市)のソープランド代を支払った▽局長(00、01年度)は裏金で買ったパソコンを自分の娘にプレゼントした▽局長(02、03年度)は管内巡視の際、高級温泉旅館での宿泊を要求し、裏金で支払った−−など、キャリア官僚たちによる流用を証言。
厚労省から出向していた兵庫県の課長の接待費や、キャリア官僚たちが休日に楽しむゴルフ代金まで裏金で支払っていたことも明らかにしている。兵庫労働局は昨年10月、不正支出の一部約2億5000万円の支払いを元係長に請求しており、今年2月には自宅や預金通帳を仮差し押さえし、元係長は「今は親せきから借金して生活している。住宅ローンも残っているのに、私に『死ね』ということか」と嘆いている。
厚労省側は公開審理で裏金がキャリア官僚たちによって個人的に使われていた事実を一部認めているものの、元係長の処分について、裏金の出入金の差額から「少なくとも約2300万円着服したのは明らか」などと妥当性を主張しているが・・・ キャリァ官僚たちに対しては停職・減給処分でお茶を濁しているのはなぜ??? こんな結果ではこれからキャリァ官僚たちは何をして゛かすかわからないよ・・・